話上手より聞き上手になりたいと思っています。
患者さんの言葉の中に多くの大切なことが含まれていると日々実感しています。
「ご挨拶」
初めまして、吉 村 薫と申します。
私は20年間、肺癌をはじめとする癌患者さんを外科医として診てきました。数多くの看取りの現場に立ち会うなかで「安楽な療養とは何か、安楽な最期とは何か」を考えるようになりました。ご本人の意思を十分に尊重し、ご家族にも納得していただける、そんな在宅医療を目指して開業を決意いたしました。今困っている患者さん、今後のことで悩みを抱えている患者さんの手助けが出来ればと思います。
「当院の思い」
「あゆ」とは「愛結」に由来しています。
患者さんと患者さんを囲む人々が愛という絆で結ばれますように。
私達スタッフもその愛を感じられますように。
そして、愛情あふれる医療が提供出来ますように。
がんは嫌いだけれども、がんの患者さんは好きです。
「もう治療はできません」という言葉は間違いです。
必ず最期はやってきますが、その時まで治療は続きます。
体の辛さを緩和する、痛みを緩和する、息苦しさを緩和する。
最期の瞬間まで一緒に悩み、闘いましょう。
「医師に対するがん緩和ケア研修会」の講師(正確にはファシリテーター)を何度も行った経験も生きて来ると思います。
呼吸器外科医として勤務している間、多くの患者さんを看取ってきました。大多数は肺癌が原因でした。その中で、患者さんを「楽」にして差し上げるにはどうしたらよいかを考えるようになりました。「楽」な療養とは何か。「楽」に終末期を過ごす方法は何か、を考えるようになりました。
これらの問いに対する現在の私なりの結論は、最期のときは住み慣れたご自宅で過ごすのが最も楽なのではないかと感じています。
「手当て」を大事にしたいです。訪問診療では病院に比べると出来る検査は限られています。そして、出来る治療も制限を受ける場合があります。その分「手当て」を大切にします。患部に手をあてることが手当てです。お母さんの「痛いの、痛いの、飛んでいけ~」がそれです。一遍に痛みは治ります。
私たちは夫婦二人でクリニックをやりくりし、訪問診療致します。アットホームな雰囲気を大切にし、患者さんと周囲の人々、皆で暖かい空気を感じながら診療出来れば、と思います。
1)「緩和ケアの基本教育に関する指導者研修会」を修了し指導者としても活動してまいりました。
その経験を生かし、がん患者さんの様々な苦痛(身体の痛み、心の痛み、体のだるさ、呼吸困難感など)に対応します。患者さんを囲む方々へも十分な配慮を忘れず、共に悩み、共に闘います。
2)呼吸器外科専門医としての知識と技術で、呼吸器疾患のために呼吸が苦しく、体を動かすことさえ辛い患者さんの治療を行います。在宅酸素療法を行っておられる患者さん、気管切開により気管カニューレを装着されている患者さんのサポートも致します。
3)胃瘻、腎瘻、気管カニューレ等の交換、褥瘡の治療、怪我の治療、縫合処置なども可能な限りご自宅で行います。
4)ご自宅で(施設で)最期の時を過ごしたい、そして眠るように最期の瞬間を迎えたい、考えられている患者さんの援助を致します。ご家族の援助も致します。
あゆ在宅クリニック
吉村 薫
【得意な治療】
・がん緩和治療(医療用麻薬使用、持続皮下注射等)
・看取り
・気管切開(人工呼吸器)
・呼吸不全(在宅酸素療法)
・胃瘻のある患者(胃瘻交換含む)
・中心静脈栄養>
・腎瘻、膀胱瘻
・褥瘡
外科医(呼吸器外科)なので一通りのことは出来ます